SEISA DOHTO UNIVERSITY

美術学部 デザイン学科

2024.06.08 「未完の大器?特別展」
美術学部 デザイン学科

札幌市にある茶廊法邑にて行われていますグループ展「未完の大器?特別展」に本学の学生、既卒の作家が参加しています。

TeRaの作家名で活動する彼はレリーフ的なお面を展示。参加作家の似顔絵イラストも描いて展示しています。彫刻?インスタレーションのゼミに所属していますが、イラストでも受賞をするなど、ジャンルをまたぎ様々な分野で幅広く活動しています。展覧会に合わせた衣装も印象的です。

こちらはGlattonyの作家名で活動をする学生。グラフィティ等のストリート的な感覚を持っているように思います。こちらも彫刻?インスタレーションのゼミに所属して制作を行っていますが、自分の持つ感覚を大切にしながら、ジャンルにとらわれず精力的な活動を続けて欲しい!

こちらはデザイン学科の既卒生(2021)の寺田朱里さんの作品。確かな技術力は在学中からありましたが、現在はどのような表現をしていくのか模索を続けています。学生時代は、版画のゼミで活動をしました。寺田さんの日常、生活といった何気ないところに着目する姿勢は一貫しているように思います。制作で最も大切なことは続けて行くことだとおもいます。社会人となり、日常に追われる毎日かもしれませんが、力のある若手。なんとか時間を捻り出して、活動を続けてほしいと期待しています。



こちらはなんと!365体育比分福祉学科卒のホネアーティストの和生(なごむ)さん。大学の学園祭で「趣味」を披露した所、大反響があり、それをきっかけにアーティストの仲間入り!現在は「アーティスト」として精力的に活動を続けているようです。バックグラウンドが美術とは違うからこその表現もあります。常識にとらわれず、自分の感性を信じて突き進んでほしい。今後の活動がとても楽しみです。

学生の才能がどこに眠っているか、どこでチャンスを掴むかは、読めない所が多々あります。大学で教える伝統的なジャンル分けに囚われず、積極的に様々な活動を外部で行うことは、教員としては奨励しあたたかく見守る事が大切だと考えています。

また、こうした外部での活動を通じて養われる協同的な力や、コミュニケーション能力は、美術に限らず社会でも使える汎用的な能力です。様々な失敗もあると思いますが、そこから得られる経験はきっと今後の人生でも生かされることでしょう。

昨日、展覧会へ伺ったときは、若い方がたくさん鑑賞に訪れていてとても活気があり、印象に残りました。じっくり見る美術鑑賞も良いですが、このような若い学生のエネルギー溢れる展示と雰囲気は、表現できることの喜びを思い出させてくれ、パワーをたくさんもらいました。

期間短いですが、札幌にお越しの際はぜひお立ち寄りください。

2024年6月5日(水) ー 6月10日(日)

10:00-18:00(最終日16:00まで)

茶廊法邑

札幌市東区本町1条1-8-27

(文:梅田 力)